
今回は一枚板を接ぐ際に使う、締め付け専用の治具を作っていきます。
長くて丈夫なクランプやパイプクランプがあればいいのですが、ない場合は寸切りボルトと垂木で簡単に作ることができます。
この自作の簡易クランプは、幅が約450mmくらいまでの材料を締め付けることができます。
またすでに2つ製作していたので、今回の長さ1.4mの板接ぎを締めるのにはあと3つ必要だと考えました。
それでは実際に作っていきます。
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目次
垂木をカットして穴を開ける

構造はいたってシンプルです。
2本の垂木に寸切りボルト(全ネジボルト)が通る穴をそれぞれ2つ開けて、寸切りボルトを通してワッシャーとナットで固定するだけです。
寸切りボルトは今回8mmを使います。当然ですがボルトは太い方が安定感はあります。
ちなみに今回は長さM8の寸切りボルトの在庫が1本足りなかったので、6mmタイプを1つ作ることにしました。
最大450mm用簡単クランプ1セットの材料
- 寸切りボルトM8(全ネジボルト)1m~1本
- ボルトとワッシャーM8~4つずつ
- 垂木45mm角くらい~長さ60cm
以上になります。
余談になりますが、たまにボルトとナットが同じ規格に見えても、実際はインチとミリが混じっている場合はサイズが適合しないので注意が必要です。
私の場合だと建設現場で適当に入手したナットが、使いたいボルトに合わないことはよくありました。
例えば3分のナットと、M10のボルトの組み合わせみたいな感じです。
治具の作り方ですが、まず垂木を長さ30cmにカットします。この際、なるべく切断面が垂直になるようにカットするのが大事です。
一番上の写真を見ると分かりますが、垂木が台の上に垂直に立つからです。

M8のボルトを通す穴は、10mmのビットで開けました。
8mmちょうどの穴だとボルトが引っかかってきつい場合があるからです。
また貫通穴のバリを取るために、タケノコビットで軽く皿取りしておきます。
それと材料を水平に載せたいので穴の位置は揃えておきます。
寸切りボルトを切断する

1mの寸切りボルトを半分に切断するのですが、以前は鉄切りノコで手動でやっていました。
ただM8とかM10のボルトになると、結構時間がかかるので量産する場合はそこがネックになっていました。
今年に入ってディスクグラインダーを導入してからは、その問題は簡単に解決しました。
充電式を使うか、それとも100v電源式を使うかは、使う頻度と時間をイメージすると良いかもしれません。
ちなみに100vタイプは価格も手頃で、長時間の使用も問題ありません。
私の場合は、使用頻度が少ないという予想と、1回の使用時の時間も短いだろうと考えて、他の電動工具と同じシリーズのバッテリーが使える充電式タイプを選択しました。
ディスクグラインダーは基本的にパワーがあるので、鉄の加工でも問題なく使えています。
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寸切りボルトを切断した際の処理

高速カッターやディスクグラインダーで寸切りボルトを切断すると、切断面にバリが発生します。
これを綺麗に取っておかないと、手を傷つけたりナットが入らなかったりします。
ちなみに充電式の全ネジボルトカッターという工具もありますが、建設業の大きな現場での設備工事で良く使いますが、結構なサイズなのでDIYだと導入は迷うところです。

ボルトのバリを取るには、鉄用の刃を砥石タイプに交換して、グラインダーを台にしっかりと固定します。逆でもいいですけどね。
ボルトを台に固定してグラインダーを手で持ってもいいですが、キレイに先端を削るならグラインダーを固定した方がやりやすいです。
そしてボルトを軽く回しながら砥石に当てることで、先をややテーパー状に削ります。

またボルトをディスクグラインダーでカットした場合は、先端のネジ山がつぶれてしまうことがよくあります。こうなるとナットが入らないことがあります。
以前はこのつぶれに結構悩んでいたのですが、今のところ100%修復できる方法を見つけたので紹介します。
ちなみに私が電気工事に携わっていた頃は、ペンチや高速カッターで寸切りボルトのバリを取ってナットとインパクトを使って力業で先端のつぶれを強引に直していました。
ペンチなどでガリガリとバリを取って、ナットを軽くかけてソケットとインパクトで強引に回し込むという形です。
これは失敗することもあるので、あまりお勧めはできません。
寸切りボルトを切断した際のつぶれを直す方法

そこで実際にどうやってネジ山を直すのかと言うと、写真のようなヤスリを使いいます。
先端のつぶれているネジ山の谷の部分にヤスリを直角に入れて、削って行くだけです。
ボルトをくるくる回していくと、最後は先端のつぶれている箇所にたどり着きます。

つぶれている箇所に溝が少しできるようにヤスリを直角に動かします。
こうすることで、今のところネジ山を100%修復できています。
これを行う場合は、左手側にバイスがあると便利です。
ヤスリをかけると結構ブレますからね。
私はこの卓上ミニ万力を使っていますが、かなり重宝しています。
ドリルで穴を開けたり、先ほどの写真にも写っていましたが寸切りボルトを切断する際に固定するのにも使っています。
本体はアルミ製で、軽くてかなり頑丈なのが特徴です。
組み立てて完成

ボルトの切断と切断面の処理が終わればこの治具はほぼ完成です。
あとは垂木の穴に通して、両サイドにワッシャーとナットを掛けるだけですから。
ここで私の場合は、養生テープを片方のボルトに巻いています。
板をボンドで接いだ際にあふれてきたボンドが、ボルトに付着するのを防ぐためです。
締め付ける板よりも若干短く貼るのがコツです。
木工用ボンドをたっぷり塗った場合は、板をクランプなどで締めると結構あふれてくるのを経験した方は多いと思います。
それがボルトに付着するとナットの動きが悪くなるので、下になる方のボルトを養生テープで保護しているという訳です。
実際に締め付ける際のコツ

シンプルな構造と使い方のこの治具ですが、板を締め付ける場合は下になっているボルト側で強度を調整します。
上のボルトはあまり締め付ける必要がなく、台に立てている垂木が垂直になっているかどうかを調整する役割になります。
そして下側のボルトをある程度の力加減で締めていきます。
この際に便利なのが、電気工事で良く使われるラチェットレンチです。

これは1つの工具で4種類のソケットに対応しています。
片側は10mmと13mm、もう片方は8mmと12mmになっています。
これがあればだいたいのボルトやナットを回すことができるので、電気屋さんは腰道具に装備している人が多いです。
DIYにおいてもこういった寸切りボルトのナットを回す際は、重宝します。

締め付ける場合も緩める場合もワンタッチで切り替えできるし、丈夫で使い勝手も申し分ありません。
まとめ

上の写真は、接いだ板をクランプで締め付ける前に、下になる面の接合部を養生テープでふさいだ状態です。
この部分からポタポタと木工用ボンドが垂れてくるのを防ぐ目的と、溢れてきたボンドで微小な隙間を自動的に埋めることができたらというイメージでやってみました。

これをやったことで、寸切りボルトにボンドが付くことも防げました。
結果はどうだったかというと、養生テープで保護したことでボンドが空気に触れなくて、なかなか固まらないという現象が起こりました。
テープを剥がすと隙間はある程度埋まっていたので、はみ出たボンドを拭いて乾かしました。
接いだ板は最低でも1日くらいは締めた状態にしておくことで、接着強度が確保できると思います。
木工用ボンドは「圧着」するかしないかでかなり強度が変わりますからね。
それでは今回は以上になります。
簡単に作れる板接ぎ用のクランプ、ぜひ試してみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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